心と身体といのちのこと

〈いのちの努力〉に寄り添いたい。


本書は、2017年に木星舎より出版された『いのちはモビール』の全面改稿版。精神科医・神田橋條治の診察・治療に4年間、ほぼ毎月1回、陪席し、その診断基準・治療技法が体系化されることを切望する整体師・白柳直子が、神田橋本人に食い下がる対談録を収める。


〈いのちの不調〉を神田橋は主に〈心〉から、白柳は専ら〈身体〉から立て直すが、どちらも、〈不調を抱える当人には意識できないままに「いのちが続けている努力」〉に寄り添い手伝うことを目指す。前書の『神田橋條治の精神科診察室』の原点である対談、加えて、児童精神科医・杉山登志郎氏と精神科医・高宜良氏を交えての座談会および神田橋考案の〈易しいリラクセーション法〉を収録。


〔著 者〕

神田橋 條治(かんだばし じょうじ)

一九三七年、鹿児島県生まれ。一九六一年に九州大学医学部卒業。一九八四年まで同大学医学部精神神経科。一九七一年~七二年、モーズレイ病院ならびにタビストックに留学。現在、鹿児島市・伊敷病院に非常勤で勤めるかたわら後輩の育成と指導につとめる。著書、共著、訳書多数。


白柳 直子(しろやなぎ なおこ)

一九七六年、大阪府生まれ。二〇〇三年、日本カイロプラクティックドクター専門学院大阪校を卒業。大阪府堺市・のぞみ整体院で整体に従事している。


〔座談会〕

杉山 登志郎(すぎやま としろう)

一九五一年、静岡市生まれ。久留米大学医学部卒業。専門は児童青年期精神医学。名古屋大学医学部精神科、愛知県心身障害者コロニー中央病院精神科医長、静岡大学教育学部教授、あいち小児保健医療総合センター保健センター長などを経て、二〇一六年浜松医科大学児童青年期精神医学講座特任教授を定年退官。現在は同講座の客員教授と、二〇一七年からは福井大学子どものこころの発達研究センターの客員教授を兼務。著書、共著多数。

高 宜良(こう ういりゃん)

一九六五年、大阪市生まれ。一九九〇年、神戸大学医学部卒業。一九九七年、神戸大学大学院医学研究科修了、医学博士。現在、兵庫県精神保健福祉センター参事兼兵庫県立知的障害者更生相談所参事。


『神田橋條治の精神科診察室』も好評販売中 ‼︎


2020年9月1日 初版第1刷発行

ISBN:978-4-908863-07-3 C3047/A5判 235P/2,300円(+税) 



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